― 子どもの歯をむし歯から守る、やさしい習慣 ―
「フッ素って体に悪くないの?」
「まだ乳歯なのに、そこまで必要?」
子育て中の保護者の方から、よくこんな声をいただきます。
今回は、小児のフッ素塗布の本当の役割について、できるだけわかりやすくお話しします。
そもそもフッ素塗布ってなに?
フッ素塗布とは、歯の表面にフッ素を塗ることで、
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歯をむし歯に強くする
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初期むし歯を修復しやすくする
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むし歯菌の働きを弱める
といった効果を高める予防処置です。
特に子どもの歯は
✔ 生えたばかり
✔ やわらかい
✔ 歯みがきがまだ不十分
という理由から、むし歯になりやすい状態。
そこでフッ素が大きな力を発揮します。
「乳歯はいずれ抜ける」から大丈夫?
これは、とても多い誤解です。
実は乳歯には、
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正しい噛み合わせを育てる
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発音・食べ方を学ぶ
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永久歯の生える位置を導く
という、とても大切な役割があります。
乳歯のむし歯を放置すると
👉 永久歯のむし歯リスクが上がる
👉 歯並びに影響する
👉 痛みや治療トラウマにつながる
など、将来への影響も少なくありません。
フッ素は安全なの?
結論から言うと、歯科医院で行うフッ素塗布は安全です。
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使用量はごく少量
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年齢や歯の状態に合わせて調整
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医療者の管理下で実施
そのため、日常生活で心配されるような影響はほとんどありません。
むしろ、
「むし歯治療で何度も削る」
「麻酔や痛みを経験する」
こうした負担を減らせることの方が、子どもにとっては大きなメリットです。
何歳からフッ素塗布を始めればいい?
目安は、歯が生え始めた頃から。
特におすすめなのは、
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乳歯が生えそろう時期
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奥歯が生えてきたタイミング
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歯みがき習慣を作っている途中
この時期に定期的に行うことで、
**「むし歯になりにくい口の環境」**が育っていきます。
フッ素だけでむし歯は防げる?
正直に言うと、フッ素だけでは不十分です。
大切なのは、
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毎日の歯みがき
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食生活(だらだら食べない)
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定期的な歯科チェック
フッ素塗布は、これらを支える強力なサポーター。
「予防の仕上げ」と考えていただくとわかりやすいと思います。
フッ素塗布は“未来へのプレゼント”
子ども自身は、
「今むし歯がないこと」より
「将来歯で困らないこと」の方が大切です。
フッ素塗布は、
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痛い治療を減らす
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歯医者さんを怖がらなくなる
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自分の歯を大切にする意識が育つ
そんな未来への投資でもあります。
まとめ
✔ フッ素塗布は子どもの歯を守る予防処置
✔ 乳歯の時期こそ重要
✔ 安全性は高く、負担は少ない
✔ 習慣化することで効果が高まる
「うちの子はどうだろう?」
「今のケアで足りているかな?」
そんな時は、いつでもお気軽にご相談ください。
一緒に、お子さんの一生使う歯を守っていきましょう。


