知っていますか?一関市の健康に関する調査では、60歳代の約6割の方が咀嚼(噛むこと)に何らかの問題や不安をお持ちです。
(「令和4年一関市健康づくりに関するアンケート」より)
年を重ねるごとに身体機能や体力の衰えを感じるという方は多いと思いますが、噛めなくなることや歯の喪失の根本的な原因は、加齢ではありません。
早い時期から正しい予防法やケアを行い、定期健診やメンテナンスを受けているほど、長く自分の健康な歯で過ごせる可能性が高くなります。
ここで、多くの方が思っている誤解があります。
★歯磨きをきちんとしていれば、歯は残せる。虫歯や歯周病になるのは、歯磨きができていないから。
というものです。
実は、虫歯や歯周病が感染症であることは、それほど知られていません。
感染症は日頃から予防やコントロールをしていくことが大切ですが、まだ多くの方は、痛い時やトラブルが起こった時に歯科医院に行くものだと思っています。
その間に傷んだり失ったりした歯や骨は、残念ながら元通りになりません。
また、予防やケアがしやすい環境、将来的にトラブルが起きにくい環境として、
- 歯並びに問題がないこと
- 正しい噛み合わせになっていること
実はこれが一番大切なことですが、この事実もあまり知られていません。
とくに20歳までに健康な歯列が完成されていれば、その後虫歯や歯周病、噛み合わせのトラブルで歯を失うリスクはぐっと低くなります。
以上の理由から、私たちはお子さんの早期の歯科受診を推奨しています。
ぜひこのことを多くの方に知っていただきたいと思います。
一生自分の歯で食べたり笑ったり健康で豊かに過ごすため、ぜひ成長期のうちに早めに、健康な歯列を作る予防歯科をスタートさせましょう。