みなさんは、虫歯を削って詰めたりかぶせたりすることで歯が治った!って思っていませんか?
虫歯の治療は、一見、家の修理や補修に似ていますよね。
実はそこに大きな落とし穴があるのです。
このイラストをご覧ください。
家の中が雨漏りしていて、家族が一生懸命、床の水をふき取っています。
屋根に大きな穴が開いていて、そこから雨漏りしているようです。
さて、この家を「歯」に例えたら、虫歯の治療はどんな行為にあたるでしょうか?
屋根の修理が虫歯の治療だと思っている方はいませんか?
実はこのイラストでは、「濡れた床をふき取ること」が虫歯治療に当たります。
濡れた床をふき取ってばかりでは、雨が降る度また水浸しになってしまいます。
そして、しょっちゅう水浸しになる床は、いつか底が抜けてしまうかもしれません。
虫歯は結果であって、原因ではありません。
原因を解決しないまま虫歯を治療しても、また虫歯になってしまい、治療を繰り返していずれ歯を失ってしまうのはそのためです。
それでは原因を解決するために何をしたらいいでしょうか?
イラストでは「屋根の修理」が原因の解決になりますが、お口の中でいう「屋根の修理」とは、「予防」のことです。
つまり毎日のケアや食生活の改善、定期的なメンテナンスなどで「虫歯になりにくい環境をつくる」ということなのです。
まとめると、
雨漏り=虫歯だとすると、
床を拭き続けること=治療
雨漏りしないように、屋根の修理、点検、メンテナンスをする=予防
ということになります。
治療をしたから終わり!ではありません。
虫歯や歯周炎になった環境を見直し、変えていく事が大切です。
毎日のケアや食生活の改善、定期的なメンテナンスなどで口腔内の環境を整えて維持し、虫歯の再発や、歯周病の進行を防いでいきましょう。