出っ歯(上顎前突)

出っ歯
【 上顎前突/じょうがくぜんとつ 】

前歯が下の歯より大きく前に出ている

上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、上の歯並びが下の歯並びよりも大きく前に出た状態のことを言い、出っ歯(口ゴボ)も上顎前突と言います。

歯の中では一番目立つ部分のため、歯列矯正の症例としてはかなり多いものとなっています。患者さんでも特に人前に出るお仕事の方や、女性で気にされている方が多いです。歯並びはメイクではカバーできない容姿であるからです。特に上顎前突を整えることで、横顔を見た時の鼻から顎のバランス(Eライン)が美しくなり、横顔美人になると言われております。

人前で笑うときは周りが気になり、マスクをするくらいコンプレックスがある方も、少なくないのではないでしょうか。また、歯並びが改善されることで、歯周炎や歯肉炎の予防にも寄与します。虫歯治療の面からでも有利です。このように主に審美性に優れた審美歯科としてのイメージのある出っ歯(口ゴボ)の矯正歯科治療ですが、治すことで口腔機能の回復にも繋がってきます。

原因とは

指しゃぶりや爪を噛む癖

歯が生えてからも指しゃぶりや爪を噛んでいると、上の前歯が前方に倒れてきます。
また、下の顎が後ろに下がり、前後的な位置関係がずれてしまいます。小さいうちは大丈夫ですが、永久歯に生え変わる時期(6、7歳、小学生)まで指しゃぶりの癖が抜けないようだと、悪い歯並びとなってしまうことが多くあります。出来れば、3歳くらいまででこの指しゃぶり、爪を噛む癖がなくなってくれるといいと思います。

前歯を舌で裏側から押してしまう癖

前歯の歯と歯の間に隙間があると、無意識のうちに自分の舌で前歯を触って押してしまう癖がある子が時々います。
舌の力で、裏側から徐々に時間をかけて歯が移動し、出っ歯(口ゴボ)になることがありますので、そうならないような対策が必要です。一度、可児市、多治見市、土岐市からも近い歯医者 ただこし歯科・矯正歯科 総合クリニックの矯正医にご相談ください。

骨格性のもの

生まれつき下のあごに対して上のあごが大きい場合や、上のあごは正常なのに、下のあごが小さい場合、あごの上下のバランスの悪さによっても出っ歯(口ゴボ)になることがあります。
このような上下のあごの骨のバランスが悪い場合は、装置を使って上顎の成長を抑制したり、下顎の成長を促したりする治療を行います。しかし大人の場合ですと顎の成長が止まっているため、抜歯矯正や手術を要する外科矯正治療が必要になる場合があります。

口呼吸による上顎の下方成長

実は鼻を使わずに口だけで呼吸をしていると、上顎だけが下側に成長して下あごが成長せず、上顎前歯だけが飛び出たような顔つきになります。それにより、出っ歯が目立ようになります。この顔の状態を、アデノイド顔貌と呼んだりします。口呼吸が続くと影響があるのは、見た目だけではありません。空気が鼻を通さず直接喉に当たるため、扁桃腺肥大やアデノイド肥大の根本的原因になったりします。口呼吸の改善は、単に見た目だけの重要性に留まらないのです。

将来的なデメリット

✖ 口が閉じられないため、口の中が乾燥してドライマウスになる

口が開いたままでいると、ドライマウス(口の中が乾燥した状態)になり、唾液のあまり出なくなります。
唾液にはいろいろ役目があります。口の中の状態が酸性やアルカリ性に傾いても中和してくれたり、抗菌作用があったりして、炎症、細菌(歯周病菌、虫歯菌)の増殖を抑え、結果として口臭を抑えてくれています。この唾液が減ることにより、口臭の原因となってしまいます。特に子供のうちに鼻呼吸が確立できないと口が開けっ放しになってしまい、小児矯正で治療できる歯並びだけの問題ではなくなってしまいます。

✖ 不慮の事故で歯を折ったり、何らかの怪我をする可能性がある

前歯が倒れて、出っ歯(口ゴボ)になっている場合、何らかの人とぶつかったりの不慮の事故により、出ている前歯が折れてしまったり、口唇を傷つけて傷を作ったりしてしまうこともあります。前歯が突出していると、そのリスクが大きくなります。

治療に使用する装置

機能的矯正装置

咬む力を矯正力に変える装置で、大抵は上下顎が一体の装置を使います。これは大人の矯正治療の装置と異なり、外すことが出来ます。この矯正装置によって、下のあごの骨の成長を促進させることにより、上下顎の前後的なズレである骨格的なバランスの悪さを改善していきます。


※すべての出っ歯がこれらの治療法によって改善するとは限りません。場合によっては、歯の表面に装置をつけ、ワイヤーを用いる矯正装置で治療を行うこともあります。矯正の治療方法は個人の症例に応じて変更いたします。

よくあるご質問

3歳のこどもの指しゃぶりの癖がなかなかやめることが出来ないので治らなくて心配です。

指しゃぶりの癖は、出来たら3歳くらいで止めてもらえればもちろんいいのですが、大人の歯が生えてくるまでに治れば問題の無いことが多いです。可児郡の歯医者 ただこし歯科・矯正歯科 総合クリニックでは小児歯科も対応しておりますし、心配な場合は歯科矯正の相談・カウンセリングを行っていますので、一度ご相談にいらして下さい。

出っ歯(口ゴボ)の矯正治療は、抜歯が必要ですか?

子どものある程度小さいうちは、まだまだ顎の骨に成長の余地がありますので、抜歯をしなくても、矯正治療を行えることが多いです。お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングや、顎の拡大装置を使えば大抵は対応可能です。
しかし大人になってからの成人矯正による出っ歯(口ゴボ)の治療・処置ですと、顎の大きさに余裕がない場合は小臼歯抜歯をしなければいけないケースが多くなります。(叢生や開咬、反対咬合、ガミースマイル等でお悩みの方もご相談ください)

当院では通常のワイヤー矯正(ブラケット矯正)、裏側矯正・舌側矯正だけでなく、透明で目立ちにくいマウスピース矯正(インビザライン矯正)を採用しております。付けていることがほとんど分からず、写真などを撮っても問題ないほどです。 この矯正法は奥歯を喉の方に移動(遠心移動)、症例によって抜歯のリスクが少ないのもメリットです。抜歯リスクが少なければ、歯科矯正用アンカースクリューなどを骨に埋め込んだりすることも少なくなります。
また、原因が上下前歯だけであれば、透明で目立たないマウスピース型の矯正器具による部分矯正治療も可能です。こちらの矯正治療費用も全体矯正の半額以下で、治療開始から治療終了までの矯正期間が数か月~1年ほどと、かなりお手軽なものになっています。

また、セラミックのさし歯を用いるセラミック矯正法(セラミッククラウン法)は世間ではありますが当院では推奨しておりません。メリットはとにかく早いことで、都会では成人女性症例についての治療例が多いそうです。しかし実際は健康な歯を大きく削って、神経を取ってしまい無理やり歯の形を変えてしまうだけの美容整形治療のような治療法なので、将来歯を残すことが難しくなります。「お手軽」に数週間でセラミックにした歯が、将来は入れ歯やインプラントになり、それらと一生付き合っていかなくてはいけなくなってしまうのです。やはりいくら審美歯科治療と言えども、原因から改善出来る矯正方法がベストであると当院は考えています。

どうしようか迷われている方、今の口元の現状を、説明を詳しく聞きたい方、将来的にどうなるのか、マウスピース型矯正装置が良いのかワイヤーを使ったマルチブラケット装置が良いのか、透明ブラケットを使えば目立たないのか、前歯だけの部分矯正費用で出来るのかなど治療内容は、歯科医師による矯正の相談を行っております。それ以外の費用や治療期間等についても、歯科医師や歯科衛生士にもお気軽にご相談下さい。

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